友人107歳の誕生日

7人で祝ったのと寿司などなどでうれしくて、彼はとても興奮していた。「もう自分の歳を数えられないほど歳をとってしまった」ってのはなかなか冴えた言い方だったな。
しかし、初めて会ったのが阪神・淡路大震災直後のいまごろだったので、ちょうど十年経ったわけだけど、正直十年もつと思っていなかったので、あちらはそこそこ妥当な老い方(10/107みたいな)をしているのに対して、自分は歳を食ったなぁという感じがする。介護をしていた姪夫婦もこの十年でいよいよ体が利かなくなってきた部分もあって、老老介護って笑ってた余裕も現実に引き寄せられて、面白みのある言葉でもなくなった。さて次の十年はどうなっているのだろう。
興奮して頭が冴えてくると、老人ホームへ帰ったときに“ここがどういう施設なのか、どうしてここにいるのか、いつまでここにいるのか”という疑問が湧くので、説明する方はとても切ない気分になる。なるべく嘘はつかないで、でも傷つけないように伝えるのは難しい。