父親と出かける

年に一度あるかないか、父親がお歳暮の追加をするのと財布を探すのに付き合って出かける。車のOSだかなんだかが調子が悪いとかで、10年くらい前から代わり映えのしないトラックが代車で来ていたのが、外見と中身が一枚の薄っぺら感とか、おそろしく貧弱な標準装備で250万だとかで、懐かしくかつどうしようもないなぁと感じた。歳暮の処理をさっくり終えて、財布を見て回ってもどうにもバリエーションが足りないというか、ブランドのラベル張り替えてるだけじゃないの?と思うものが多い。仕入れ元が一緒なんだろう。
財布は諦めて、かつてバイトしていた骨董屋へ。広いところは寒いってことで、細い台所でストーブ焚いて三人で喋る。主人は栄養失調みたいに痩せこけてたのから生還して、変わらずバカ話をしてて良かった。あとから来た奥さんが洗濯ばさみに布のガワを着せた「イノシシの人形」が見るからに牙の生えた馬で笑った。しばらくしてからまた見ても、やっぱり馬にしか見えなくて笑った。